今回は、さいたま水族館様に取材させていただきました!!
皆さんは、埼玉県羽生市にある「さいたま水族館」をご存知ですか?
今回、GreenTeenは、さいたま水族館様をメール取材させていただきました。
さいたま水族館の皆様、そして飼育課長の矢辺徹さん
協力していただき、ありがとうございました!
1. 新型コロナウイルスの影響での来館者数の変化について
新型コロナウイルスの拡散防止対策で、回答して頂いた、6月6日現在では、
再開の予定はないそうです。
夏休みも少なく、今期入館者は大きく減少すると語ってくださいました。
2. さいたま⽔族館様の動物たちの世話
展示生物は、担当職員が出勤して現在もきちんと管理を続けています。
3. どのようなコロナウイルス対策を行われているのか
館内のコロナウイルス感染防止対策は、当面の間、
・平日開館
・館内の換気
・来館者同士の間隔維持の注意喚起
・入館者の検温・マスク着用
・定期的な館内消毒・ふき取り
・入館者数の上限を決め状態により入館制限
・館内一部設備の使用休止
・当面のイベントの中止
・スタッフの検温・マスク着用
等を計画しているそうです。徹底されていますね!
4. ⽣物多様性について学ぶ機会が少ないため、今の若者たちに⽣物多様性についてどう広めて⾏くべきか
飼育場や研究設備で単一の種だけ繁殖が上手くいっても、複数の種が複雑に生態系を構成する野生状態では難しいことを理解してもらうことがまず大事だと考えているそうです。
また、野生生物は相互の利害関係で成り立っていることを覚えてもらうことが大事であり、単純に水を抜いて在来のコイまで駆除することが正解ではないと知る事も重要です!そして、マスコミの扇動に乗らないことも必要だと丁寧に回答して下さいました。
5. これから、⽣物と共存していくにはどのように⾏動するべきか
多少不便と思っても環境に対する負荷の少ない手段を他者に強制する前に自ら選択、実行するべき!と考えているそうです。
一人一人がまずは考え、行動することが大事ですね!
6. ⽣物多様性についての知⾒
生物多様性は簡単に言えば「一つの環境内に多くの種類が生息します。環境内で競合する者も存在します。1種類ごとの個体数は少なくても種数数が多く生活する状態が多様性が高い(例:二枚貝周辺のタナゴ類とヒガイ類の関係)。」といった環境内の生物の多様性があります。
次に、その種類についても種類ごとの地方変異・地域個体群があり「遺伝子的な多様性」があります。近年は長い年月の結果出来上がった地域個体群を形成する遺伝的多様性の保全を重視するようになっています。
7. さいたま⽔族館様の特徴について
さいたま水族館は埼玉県が指定管理業務に出しており、現在埼玉県公園緑地協会が受託して展示生物と運営を管理しています。
埼玉の淡水生物の生体展示を中心に、特別展等で海外の淡水魚を展示し、日本の淡水魚との違いを知ってもらうと活動しているそうです!
食虫植物ムジナモ自生地の保全協力(羽生市)、埼玉県天然記念物ムサシトミヨの保全協力、元荒川水源の井戸管理(埼玉県)
8. どうすれば、動物たちを守ることができるのか私たちができることは何か
希少生物を興味本位で捕獲飼育しない、地域ごとの遺伝的格差を理解せず種類内の遺伝的多様性を喪失させる無断放流をさせない、産地不明飼育個体の放流をさせない、といったことが重要なので、この善意の悪意をなぜ「禁止」するかの意味を一般人へ啓発・啓蒙し理解を得ることが大事だと深く語ってくださいました!
また近年は飼育個体は繁殖しやすい個体の系統ばかりが増えて遺伝的多様性が失われやすいという結果が出ており生息地で継代させて遺伝的多様性を確保することが重要とされています。生息地の保全とこれ以上の減少防止が保護活動の中で重さを増しています。
取材を終えて…
私達がなんとなく「生物多様性」について考えるのではなく、今回さいたま水族館の飼育課長、矢辺徹さんが知見について語ってくれたように、深刻に捉えたければならない問題であると再確認できました。「生物多様性」とは言っても、環境内の生物多様性であったり、遺伝子的な多様性もあると教えてくださいました。「生物多様性」ことは、こうした多種多様な種類の意味もあることを一人一人知り、考えて活動しなければなりません!
今回協力して頂いたさいたま水族館様は、海外と日本の淡水魚を展示し、両者の違いを知ってもらう機会を設けている珍しい水族館です!
そして、メールでの取材も丁寧に対応して下さいました!
現在が休館中ですが、開館したら
ぜひ一度、「さいたま水族館」へ訪れてみてはいかがでしょうか?